続、たべものの話
また食べ物の話である。
プログラマというのは全く、食うことしか楽しみがないのか。
地図会社の周りは市街地と中小企業が混ざったところで、
食い物屋がいくつかあった。
一番近い、個人経営のレストランの日替わりランチは見た目も味も良く
昼時には近所のサラリーマンで賑わった。
少し離れたところに中華料理屋があり。そこは夕食でよく利用した。
朝食も名古屋入り間もない頃はみんなでとったが、
しばらくしてTさんが東京へ戻り、Kさんもぐったりしてきて
私一人でするようになった。
私が一番の若手であるし、先輩より遅く出勤するわけにいかない。
私たちと同時に玉野からはYさんとSくん、そして責任者のSさんが来ていた。
Sさんは日々の報告を東京本社にするのが仕事で、
私たちの仕事の過酷な状況を良く理解してくれたので
とても助かった。
地図会社の一角の机を借りられたのでそこに荷物をおいたが、その会社の社員達に横目で観られるより
マシンの前の狭いところにいたほうが楽であった。
ある日、帰りにコンビニによって買い物をした。
部屋に帰ってみると買った覚えのないコーヒー牛乳が二個入っていた。代金もしっかり取られている。
ゾッとして、そして次に怒りがこみ上げてきた私はコーヒー牛乳のパックを開き、洗面所から全部
流してしまった。もったいない話であるが、そのときの私は連日の残業の疲れもあって店員のエゴを流してやった。
それからしばらく、名古屋への不信感が残った。
朝、地図会社のそばにあるマクドナルドでモーニングをとっていると、
向こうから同じモーニングセットをもったSくんが来た。
やることはみな同じである。
つぎ
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