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インド・旅のメモ・お金について(2009年)
注意:このページの内容は2009年のものです。
『地球の歩き方・インド'11〜'12』に2011年前半からのインドのお金の説明が載るようになりました。私も購入してみました。
ルピーのお札について。
5ルピー札、10ルピー札、20ルピー札、50ルピー札は、なにかと便利です。
清涼飲料水がRs15〜Rs35位。インターネットがRs20位。サイクルリキシャーの初乗りがRs20位。
Rsはルピーという意味です。(参考価格は2009年6月現在)
これらのお札が常にポケットに入っているように心がけていました。
5ルピー札はかなり使い込まれているので破けないように、他のお札で挟んだりして守ります。
100ルピー札になると、メインバザールのお店でお釣りをもらうのに、時間がかかることがありました。
リキシャーの交渉が面倒くさいときや、小銭がないときは、さっと100ルピー札を出すことになります。
リキシャーでお釣りはもらえませんが、めちゃいい笑顔で答えてくれます。
500ルピーと1000ルピーは高額な紙幣なので、宿泊料の支払いや、レストランで食事をしたときに使います。
飲食店はどこでも、お釣りが出てくるのに時間がかかっていました。
やぶれたルピー札は使えない。
ルピーのお札は破けていると、お店で使えません。
破れたお札は返されて、別のお金を出すように言われます。
帰りの空港の両替所でも、破れたお札は両替してもらえず「水でも買いなさい」と返されました。
お会計のとき、セロテープで止めてあるお札や、角のちぎれているお札を受け取ることがありました。
私が旅行者だからでしょうか。なめられているのかも。
ホテルの両替所を使ったときも、破けた500ルピー札を束の中に入れられそうになりました。
無言で破けた500ルピー札を押し返したら、きれい500ルピー札になって戻ってきました。
破れたルピー札を受け取りそうになったら、すぐに破れたルピー札だけ抜き出して押し返します。
これで通じるみたい。
店員は客のすきを見つけて、手品のように手元の破けたお札を返してくることがある、と考えて
支払うときは店員と一緒に、お札を一枚ずつ点検すればいいと思います。
お札の真ん中に、ホッチキスの跡が付いていることが多いですけれど、破けていなければ使えます。
コイン。
1ルピー、2ルピー、5ルピーなど。
同じ5ルピーでも違うデザインだったりするので、コインに書いてある数字「5」だけが頼りです。
コカコーラはRs35なので、50ルピー札でお釣りをもらうとき「5ルピーもってますか?」みたいに
聞かれることがあります。5ルピーコインを渡して、20ルピー札を受け取る、みたいになります。
インド人のお釣りの計算は、日本人の感覚とよく似ています。
メインバザール(パハールガンジ)に、鍋を持った物乞いのおばあちゃんがいます。
初めのうちは小銭も無くてそのまま無視していたのですが、3度目くらいに出会ったとき
鍋を手に寄ってきました。それで1ルピーコインを鍋に入れました。
すると翌日から要求に来なくなりまして、これには驚きました。
メインバザールにきている旅行者の顔を全員覚えているのかも。
ルピーの金銭感覚について。
『地球の歩き方・インド’08〜’09』には、1ルピー=50円位の感じで使うと良い、とありますが
私の感じでは、デリーで50ルピー=100円位が一番わかりやすい。(2009年6月現在)
(『地球の歩き方・インド'11〜'12』に2011年前半からのインドのお金の説明がされています。新しい『地球の歩き方』を読んでみて下さい)
日本でもスーパーへ行けば缶コーヒーは80円、コーラなら60円、缶チューハイなら110円で買える。
日本のハンバーガーもコーヒーも100円だし、洗濯物のハンガーだって105円で買える。(2009年6月現在、以下同様)
デリーでは冷えたペプシがRs25で買えるので50円位のイメージ、晩飯にRs300使ったら600円位のイメージで
ちょっといい晩ごはん、という感覚がわかる。
実際、インドの人はRs25のジュースを買って、その場で飲みます。
それを仮にRs25×50=1250円!?の飲み物だとしたら、あんな勢いで飲むなんてイメージしづらいです。
やっぱりRs25=50円位の飲み物という感覚の方が、私には合っていました。
ワインショップでは、インドの人たちが普通にお酒を買って、カバンに入れて持ち帰っていました。
ビールは一本Rs50で買えますし、インドの人も抵抗なく買っているように見えました。
飲食店だと酒にTAXが付くみたいでもっと高くなります。
旅の準備中、インドを題材にした漫画『インドへ馬鹿がやって来た』を参考によく読んでいました。
著者の山松ゆうきちさんが借りた部屋は一ヶ月4500ルピー、値切って買ったバナナは6本10ルピーだったので
この感覚だと、10ルピー=100円位が近いのかな。
暑い時期のデリーでは、冷えたペプシがビール以上に美味しいので、イメージとして250円位の価値があるかもしれない。
10ルピー=100円位が丁度いいイメージかな。
古いガイドブックは1990年頃のインドの物価がそのまま記事になっていると思います。
2009年現在は1ルピー=2円位です。1990年頃は1ルピー=9円位なので、インドでの物の値段が5倍くらい上昇?
インドの旅行記事を参考にするときは、その著者がインドにいた年代を調べるといいかも。
googleで『inr』を検索すると現在のインドルピーのレートが表示されます。
とりあえず、100ルピー札を千円札だと思えば、デリーでの金銭感覚としては近いんじゃないでしょうか。
(インドの好景気から物価が上昇して1年位で金銭感覚が変わってしまうこともありそう、2009年6月の感想です)
トラベラーズチェック(T/C)
今まで使ったことが無かったのですが、インド旅行のために初めて購入しました。
購入場所は東京三菱UFJ銀行だったかな。
USドルと一緒に両替しました。
トラベラーズチェックならば無くしたときに再発行できるそうです。
それに、2ヶ所に同じサインをしたときだけ換金できる仕組みなので、券そのものを盗まれる心配がなくて良いです。
両替商によっては、どこで購入したか書き込むメモ欄があるので、T/Cを買った銀行の場所は覚えていた方がいいかも。
インドにもATMがあるのでクレジットカードがあれば現金を下ろせる、そうなのですが………
パハールガンジにあるATMらしきもの。利用者もみかける。
ジャイプールで見かけたATMらしきもの。ひとりでは行きづらい…
クレジットカードを持っているって、タクシードライバーに知られたら、やばいかも。
「この観光客をATMに連れて行けば、お金は幾らでも出てくるんだ」って思われる。
というか何も言わなくても、外国人観光客はクレジットカードを持っていると思われている。
ATMが見えるたびに、「あそこでお金を下ろせるよ」とか、言われ続けるのかな。
ていうか、現金が減ってきたときアグラでそう言われた………(インド流のジョークだと思うけれど)
たぶんチップになるか、またはカーペット屋の買い物に化けるのか。(もうカーペット屋はいい……)
トラベラーズチェックならば、日数分の宿代を支払うとき、すぐ横の両替屋で換金して
手渡しで現金をもらえば、周りのスタッフにも使える金額をハッキリと示せます。
言葉が通じなくても、T/Cが現金に換わるところを見せれば
「これが私の現金のすべてだ」って言っているのと同じです。
そのお札を、目の前で数えて渡せば「手持ちの現金はこんなに無くなったんだよ」って無言で伝わります。
こういうパフォーマンスって、インドで楽しくやっていく為には、大切な気がします。
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