大阪

玉野の事業所の私たちは別々に名古屋入りすることになった。
まず、ハードのセッティングのためYさん他2名が一足先に名古屋でセッティング、
その後、私たちプログラムチーム2名が遅れて名古屋入りする段取りになる。
少しでも多く移植作業を進めるための工夫だっただろうか。
どういう理由であったかは忘れたが私一人だけが途中で名古屋入りする事となった。
私は昼に荷物をまとめ夕刻に宇野駅を出発、大阪駅ですでに9時を回っただろうか。
夜行電車や寝台列車の時刻も見たが、名古屋へ向かうための適当なものがないし、
疲れもあってうまく名古屋へ着ける自信がなかった。
大阪駅にくっついたホテルに一泊することにした。
今までのビジネスホテルとは違う高級ホテルである。
なぜか二人分の部屋代を請求される。これは翌日一人分だけ返金されるのだけれど、
ようするに、何ですな。男が女性を連れ込むってやつなのかな、と密かに思った。
少し大阪駅周辺を散歩するがどこに何があるのかわからず、結局ホテルへもどる。
ホテルの広い部屋で久しぶりに開放感を味わい、慣れないホテルのベッド&毛布に身をくるむと
すぐに眠りについた。
翌朝、テレビを付け久しぶりにズームイン朝を観る。
天気予報のコーナーになると大阪の風景に切り替わり、全国放送なんだなぁ、と妙に感心した。
ロビーにて一人分のお金を引き取ると、新幹線に乗る。
名古屋に付き現場に入る頃にはお昼を回っていただろうか。
Yさんが喜んで迎えてくれたが、昨夜大阪に泊まったことを告げると
「ならば、もっと早く来られるだろう」とむかついていた。
それを聞いて「俺だって疲れてるんだよ」と心の中でつぶやいた。

つぎ

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