他には何か仕事を?
ここで語っていて、だいぶ飛ばしている仕事があるような気がする。
たしかロボット言語のための「オフラインユーティリティ」と、
「版下CAD」という奴だ。
オフラインユーティリティはNECで作っている産業用ロボットの
おまけソフトで、コントローラーから入力していたロボット動作用の言語を
パソコン上で打ち込めるようにしたツールでPC9801のN88BASICで
作ったものだ。
ここで開発していたロボットはいわゆる人間の腕だけを機械にしたようなやつで、
大きくわけて直交型、円筒型、多関節型の三種類に分けられる。
それぞれ、モータによって動くのだけれど、
その動きをレバーとかスイッチとかで動かすのではなく、
ロボット用の簡易言語で「上へ100ミリ上げろ」とか「右方向へプラス15度回れ」とかを
コントローラーから入力するのだ。
この仕事の作業場所はメカから油がしみ出しているような場所だったので、
仕事を会社に持ち帰ってすることがほとんどだった。
版下CADはパソコンのキーボードのキートップの版下を作るためのソフトであった。
キーボードのキーの上に「A」とか「D」とか書いてある、それである。
もしかしたらPC98のキーボードはそれで作られていたのか!?
今となっては定かではない。
それもN88BASICというパソコンの言語で作られていた。
BASICという言語はパソコンのおまけに付いてくるもので
一部の人にはおもちゃみたいだと軽視されて、
仕事で使えるのかぁ?という人までいた。
しかしBASIC言語は、アメリカの某大学内で教育用に開発された先進的な文法を持つ言語なのだった。
それがたまたまビルゲイツの目にとまってパソコン用のおまけ言語になっただけなのであって、
そこの大学教授はおまけにされてぷりぷり怒っていたのだった。
つぎ
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