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インド・現地でツアーを手配してみた・ゴールデントライアングル
その5.アグラ編(2009年)
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アグラのアグラ城。
インド人と思われる観光客もいます。
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チケット売り場。外国人観光客は入場料が高いです。
『地球の歩き方 インド’08〜’09』によると
ADAチケットという500ルピーの奴を買えば
タージマハル、アグラ城、ファテープル・スィークリー城跡3ヶ所を、当日に限り
すべて入場できるのらしいです………
ちょっと待って!
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アグラ城の印刷入りチケットに50ルピーって書いてあるので、たぶん50ルピーは払っている。
あの……、『Excluding A.S.I. Ticket』って何? チケットの裏に書いてあるんだけれど。
あああ………『A.S.I. Ticket』の250ルピーも別に払っているんだ。
だから看板の通り、全部で300ルピーだ。
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翌日買ったタージマハルのチケット。通称500ルピーチケット。
右端にチケットが付いている。
どうみても5ヶ所は回れる感じ。
で、『A.S.I. Ticket』という250ルピーは、どの場所でも必要なんじゃない? (場所ごとに金額が変わるのかな?)
これ、裏に『Excluding A.S.I. Ticket』(A.S.I. Ticketを除いて)って、しっかり印刷してあるもん。
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アグラ城の外国人用チケット。
ツアーは、夕刻にアグラ城、翌日はタージマハルの順番なので Rs50 + Rs250(A.S.I. Ticket) + Rs500 + Rs250(A.S.I. Ticket) = Rs1050 (Rsはルピーという意味)
もし、タージマハルで500ルピーチケット買って、その日のうちにアグラ城も訪問すれば Rs500 + Rs250(A.S.I. Ticket) + Rs250(A.S.I. Ticket) = Rs1000 (おお! 1000ルピー)
なんだ、50ルピーの差か。
翌朝のタージマハル・プランで良いです。 (朝のタージマハルはきれいだから)
ていうか、このチケットの二重構造はつらい。
考えるだけで息切れするんですけど。
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アグラ城の中はこんな感じ。
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大理石のお部屋。
きれいで贅沢な空間。
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遺跡っぽいところも残ってます。
いまでもアグラ城の敷地の75%は軍の施設らしい。(地球の歩き方情報)
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柵でふさがれている通路。とても気になる。
まあ、開けておくと住んじゃう人とか、いるだろうな………
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廃墟っぽい何かの場所。
以上、アグラ城でした。
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アグラの河原からタージマハルを眺めてみる。
地図で見るヤムナー河は広く見えますけれど、ほとんどが土の河原で歩いていけます。
トゲトゲの植物が生えているけれど、薔薇かな。
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インペリアルホテル。立派な建物です。
色々とお世話になります。
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ベッドサイドの置物のランプ。
倒れそうで恐い。
一応、旅行者保険に入っているけれど、出来ることなら、プチプチの入った梱包箱に片付けてほしい。
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アグラの道路。
デリーと比べると穏やかです。
ここはM.G. Roadっという辺りです。
もっとタージマハル寄りのところが楽しいエリアに違いない。
ツアーってこういうところが、つらい………
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日が変わって、早朝。
門をくぐるとタージマハル。
インドに来た気分です。
ツアーデスクのお姉さまに「タージマハルは金曜日休みだから、すぐ明日から出発しろ」と言われて
このツアー日程になりました。
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いろんな国の人が、楽しそうに写真を撮っている。
インドの人も大家族で記念撮影をしている。
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タージマハルは皇帝シャー・ジハーンが、妃ムムターズ・マハルのために作ったお墓らしいのです。
そして、ふたりは今もこの墓所で眠りについているのです。
愛を誓い合うふたりが訪れるには良い場所でしょう。
実際にそれっぽい人たちもいました。
いいなあ……
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すぐ横の建物に表示されている公害情報。
特に説明の看板などなくて、黙々と大気の成分値などを流して表示している。
えー、もしかして大理石とか、溶けちゃうのかな。それは困る。
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この後、タクシーとの待ち合わせ場所に戻ったら、タクシーがいないの。
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タクシーの中に置いていたカバンに、ホテルの鍵も入れていたので、すごく焦った。
何よりやばいのが、携帯電話の充電器もカバンに入れておいたこと。
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私がタクシーを捜していると、サイクルリキシャーの少年が熱心についてくるので
インペリアルホテルまで行けるか、聞いてみると、「まかせておけ!」みたいな感じだったので
タクシーを捜すのを手伝ってもらうことにした。
「あのクルマはどうだ?」「あれは違う、探しているのはタタ、白い車なんだ!」
「あれもタクシーだ」「これかな? なんか、違うみたいだ」
通りの端まで行くと、リキシャーの少年は
「ホテルは遠いから、ここで乗り換えてよ!」
と、リキシャーが3台くらい待ち構えている場所に来た。
またカーペット屋に連れて行かれるのは嫌だったので、門のところまで戻ってもらった。
そして20ルピーを渡すと「往復したらからもっとくれ!」と言ってきたので50ルピー札と交換した。
すばやく5台くらい渦巻くリキシャーの中から、おじいちゃんのリキシャーを選び出し
「インペリアルホテル! OK?」と聞いてみた。
おじいちゃんはインド風にうなづいた。これにきまり。
後ろから少年が「このルピー、テープで直してある! 使えないよ!」と言っていた、ような気がする。
おじいちゃんリキシャーはエンジン全開で、アグラの町を走り出した。
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この写真は参考ですけれど、
私を乗せたリキシャーは、無事ホテルの前に着いた。
リキシャーのおじいちゃんに、ホテルの前で待ってもらうと
フロントまで行き、「タクシーロスト、ルームキー、インザ、タクシー」みたいな
不慣れな英語で説明するとマスターキーで部屋を開けてもらった。
すべての荷物をまとめて部屋を出ると、フロントで荷物を預かってもらい
おじいちゃんのところまで戻って、100ルピーを渡した。
できればアグラの駅まで、おじいちゃんのリキシャーで行くことも考えていたけれど
フロントのほうでタクシーを捜してくれるとのことで
良心的なおじいちゃんとはここでお別れでした。
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結果から言うと、ホテルの人が連絡してくれたことでタクシーはみつかった。
インペリアルホテルの人に感謝。
タクシーナンバーを控えてなかったので、ツアーデスクのあるデリーのホテルまで連絡してくれたのだ。
タクシーナンバーって聞いてなかったし、インド人ドライバーの名前も覚えられない私。
こんど車をチャーターするときはしっかり番号を聞こう、と自分に言い聞かせた。
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タクシードライバーの人は不機嫌だった。
私は平静なふりを保って「ノープロブレム」と言った。
ドライバーは「プロブレムよ! このままデリーに戻って何があるか心配でしょうがないよ!」
と言っていた。たぶん………
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アグラからデリーに向かう途中にある寺院。ドライバーが教えてくれた。
名著『ガンジス河で平泳ぎ』の46ページに出てきたテンプルだ。そうに違いない。
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タクシーのドライバーは「タバコが吸いたい」と言って、窓を開けてタバコに火をつけた。
それはたぶん、インドならではのタバコで、葉をそのまま巻いたような形をしていた。
後部座席に乗っていた私も、窓を開けて、熱風を受けながら、やがて居眠りした。
窓から木屑のようなホコリが入ってきて目が覚めた。
急いで窓をしめて路肩を見ると、正面の運転席全体が黒焦げになったトラックが止まっていた。
道路で見かけるトラックは皆、歴史のありそうな物ばかりで、運転席を包むキャビンも角ばっていて、箱のような感じだった。
運転席周りは、昔の船と同じように木製なのか、と思っていた。 この事故をみて、さらにそんな思いが強まった。
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デリーに近づくと、なんだか気分も落ち着いてきて、旅の達成感を味わえるようになってきた。
インドに来たらどうすればいいか、という知恵が、わずかではあるが身に付いた。
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ざっとではありますけれど、ゴールデントライアングル・ツアーの全貌でした。
では。
インド・旅のメモ・デリーのレストランで食べた物(2009年)
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